お墓が骨壷でいっぱいになってしまい、もうこれ以上の骨壷を入れることができないという悩みを抱えているご家庭があります。
その場合は、新たにお墓を建てなくてはならないのかと頭を悩ませている方も少なくありません。
そんなお悩みの対処法について詳しく説明させて頂きたいと思います。
墓地のタイプによってですが、お墓の中底部分が土(地面)になっていることがあります。
その場合は、一番古い遺骨を骨壷から取り出して土に還してあげるのが一番です。
骨壷はなくなりますが、遺骨はそのお墓に埋葬されていることになります。
対処法として一番多いのがこのケースです。骨壷がなくなれば、新たに骨壷を入れることができます。
お墓の中底部分が土でなくコンクリートの場合、骨壷を空けて遺骨を細かく砕く「粉骨」を行うのが一般的です。
亡くなられた方の骨を細かく砕くのは少々気が引けると思いますが、決して失礼な方法ではないので安心して下さい。
複数の遺骨を粉骨したら、一つの骨壷に納めれば良いので、新たに骨壷を入れることができます。
一般的な対処法が上記2つになります。
では要らなくなった骨壷はどうしたら良いかと考えると思います。
確かに、遺骨の入っていない骨壷は不要になりますよね。
ただ、元々遺骨が入っていたため、勝手に処分してはいけないのでは?と考えるでしょう。
しかし、骨壷はあくまで「いれもの」ですから、仏教に基づく処分方法は特にありません。
それぞれの自治体の決まりに従って自分で処分するのが一般的です。
どんなに新しいお墓であっても、いつかは骨壷でいっぱいになる可能性があります。
終活の一環として、お墓の骨壷を整理する方がいらっしゃいます。
自身の骨壷を入れたらそれでお墓が一杯になってしまうため、残された家族に迷惑をかけないようにと考えてのこと。
もし終活の一環で骨壷の整理を行う場合は、自分一人で決めずに、家族に相談してから行動することをオススメします。