全国のお墓シリーズ 京都編

京都のお墓

京都と言えば、日本を代表する古都であり古い歴史と文化が根付いています。
古き良き時代の日本を感じることができる京都は、今でも古い文化を大切にしている事で知られています。

そんな京都のお墓の特徴を紹介して行きます。

京都のお墓で最もポピュラーなのが『京都型墓』と呼ばれるものです。
下台、中台、棹石と三段に重ねたものであり、光沢があるのが特徴です。
三段型が基本になり、供物台や香呂などに変化をつけることで、京都型が大阪型や神戸型に変わります。
京都型は香呂の形が三味線バチを逆さにしたものになっているのと、供物台と香呂が別々になっているのが大きな特徴です。
関東型のお墓とは違い、関西型の納骨室となっています。
地下に納骨室が設けられるのではなく、供物台が納骨室の蓋となっているため、簡単に納骨することができます。
また、京都型のお墓は青御影石が使用されるのが一般的です。
日本伝統文化を重んじている京都ですから、やはり使用される石材は国産石材が多いようです。
青御影石の中でも特に人気となっているのが大島石です。
京都型のお墓は棹石の幅が8寸(24.24cm)となっています。
もちろん大きさは好みで選ぶことができますが、最も標準なものが8寸サイズというわけです。

他にも京都ならではのお墓が選ばれています。

まずは『五輪塔』です。
お寺などに行くと五輪塔を良く見かけますが、それをお墓になって建てられています。
そもそも五輪塔は日本独自のものであり、供養塔として建てられることが全国的に多いと思います。
京都では五輪塔をお墓として建てる方は多く、大きさも通常のお墓同様8寸サイズのものが多いようです。

そして京都で良く見かけるお墓が『宝篋印塔(ほうきょういんとう)』です。
鎌倉時代が起源とも言われている宝篋印塔は、どこか格式高い装いとなっています。
非常に独特な形をしており、お墓と言うよりは塔と表現した方がしっくり来るような気がします。
ただ、京都では昔から当たり前に建っているお墓の形です。
やはり京都には京都ならではのお墓があるのだと言えるのではないでしょうか。