日本伝統の石として高い評価を得ている大島石は、石目や石肌の品のある美しさが特長です。
墓石として使用されることの多い大島石は一見大きな特徴がないように思えますが、お墓として形にすることで圧倒的な存在感になるでしょう。
そもそも大島石は、愛媛県・大島が産地とされてきました。
硬く、耐久性に優れた日本ならではの高級墓石材として江戸時代から親しまれてきました。
そんな美しく気品ある石を墓石だけに使用するのはもったいないとされ、現在では日本を代表する国会議事堂や赤坂離宮など建築物にも多く使用されています。
特級・一級・二割・カレイ・二等の5段階に分けることができます。
その中でも墓石として採用されているのは特級・一級・二割の上位ランクのものです。
大島石は経年により青みを増して輝くため「青磁」と表現する人も数多くいらっしゃいます。
大島北部に位置する宮窪町で採石されることが多いようです。
細かな石目、濃い青みの色合いが高級感を醸し出しています。
特級同様、宮窪町で採石されているようです。
特級に食いらべ石目が若干大きく、色合いも多少薄く感じますが、墓石として多く選ばれているのが一級です。
一級に比べると石目が粗い・色ムラがあるのですが、日本の職人さんの技術により加工することで美しい墓石となります。
大島石は別名『石の貴婦人』と称されています。
ただ、最近では中国産の御影石を大島石や新大島石と呼び販売する業者が多いため、本物である大島石を『伊予大島石』『伊予御影大島石』と呼んでいるようです。
優れた耐久性や気品の高さは長い歴史の中で証明されています。
代々継承されて行く墓石として最適であり、100年品質を謳っている石材店も多くあります。
大自然の恵みとも称される天然石は全く同じものはないと言われています。
色目、石目、石質など、同じ大島石であってもそれぞれ違う風合いがあるのが一般的です。