国産石材は外国石材と比べると、どうしても高いというイメージがあると思います。 日本では、昔に比べ、墓石として使用できる石の採掘量が減っているのが実情です。 そのため、国産石材が高いのは仕方ない事なのです。 外国産石材においては、中国、インド、南米、ヨーロッパというように各国で採掘が行われています。 日本に比べ、圧倒的に採掘量が多いことから、価格が安いのは当然の事なのです。 国産石材には国産石材の良さがある、外国産石材には外国産石材の良さがある、そんな風に考えて選ぶと良いと思います。
中国産石材は、見た目が国産石材に似ています。 一見、国産なのか中国産なのか分からないのですが、価格が安いのが大きな特徴です。 ただ、石材店にて墓石を購入する際に注意しなくてはならいのが中国産石です。 高級国産石材と似ている石が多いため、悪徳業者は中国産石を高級国産石材として販売している話を耳にします。 素人だから見分けがつかないのを良いことに、騙すようなやり方をしている石材店には注意が必要です。
日本よりも墓石加工の歴史が長いインドには、さまざまな種類の石材が採掘されています。 南インドで墓石の加工も行われているため、既に加工されているものを輸入している業者が多いようです。 インドの石材は硬くて色艶が良いのが大きな特徴です。 国産石材には無い、濃い色の石が多くあるし、吸水率が低く、素材が密であることもインド産石材の特徴と言えるでしょう。
南米産の石材は、ブラジルやウルグアイなどが主に産地となっています。 中でも、ウルグアイ産のバイオレットブルーが人気があるようです。 バイオレットブルーの色合いはグレー。 美しい光沢のある青みかげとも言われています。 吸水率が低く、非常に硬いのが特徴です。
ヨーロッパ産というと、大理石をイメージする方が多いと思います。 確かに大理石はイタリアが有名な産地なのですが、墓石として使用されるのは大理石ではありません。 ヨーロッパ産石材で有名なのが、ポルトガル産の白御影石「SPI」と、スウェーデン産の黒御影石「ファイングレー」です。