昔ながらの日本のお墓のイメージと言えば、縦長の長方形のタイプだと思います。先祖代々の古いお墓は大抵の場合、そういった仏教式のものであると言えるのではないでしょうか。
しかし、最近では背が低く、少々横長の四角い墓石が目立つようになりました。これは『洋型墓石』『洋風墓石』 と呼ばれるものであり、仏教というよりは、どこかキリスト教のお墓を連想させる形です。昔ながらの仏教式のお墓に比べ、バランスがよく安定感があるため、地震が起こってても倒れ難いと言う特徴があります。通常、仏教式の墓石にはお経を刻むなど宗派を示すことが多く見られましたが、洋型墓石を選ぶ方はあまり仏教徒であることを主張したくないと言います。
そんな洋型墓石は自由な発想でデザインすることができるため別名『デザイン墓』とも呼ばれています。色、素材、墓石に刻むメッセージなど好きなように決めることができる自由さが魅力であり、どれも同じような仏教式のお墓と違って、世界にたった一つだけのオリジナリティ溢れるアレンジをすることも可能です。ここ最近では、生前故人の趣味にちなんだものや好きだったものをあしらったデザイン墓も増えています。サッカーが好きだった場合はサッカーボール、星が好きだった場合は星がちりばめられたデザインのものなど目を惹くものもあります。こういったデザイン墓石の注文を受ける石材店も増えてきていると言えるでしょう。和の伝統と洋のモダンな美しさが形となったお墓はセンス溢れる個性的なものです。
石屋千鳥では、多くの秀逸なデザイン墓を取り扱っております。詳しくはデザイン墓のページへ。
ちょっと変わったユニークなお墓を建てる方もいらっしゃいます。タバコをそのまま大きくしたお墓や銅像にようなお墓、今にも動き出しそうなほど本物そっくりのバイクや車のお墓など本当に個性的なもの。宗派を意識しなくて良いならば、どのようなデザインでも良いのです。ただ、寺院墓地にお墓を建てる場合は、宗派の決まりが関係してくる事が多いので、実際にお墓を注文する前に寺院に確認するようにしましょう。