墓地を選び、墓石を設置しただけではまだお墓とは言えません。
開眼法要、つまり建碑式を行い、墓石に魂を入れてはじめて『お墓』になります。
建碑式では、お坊さんにお経をあげてもらい、参加した家族全員がお焼香をするのが一般的です。
お骨がない場合でも、お墓を建てた際は建碑式を行うのが慣わしとなっています。
そんな建碑式には通常、季節のお花やくだもの、お酒、野菜、お菓子などをお供えをするのですが、宗派によって多少の違いがあるようです。
※浄土真宗の場合は、白い丸餅(小餅)が必要になります。
ローソクやお線香は基本的にお墓建立に携わった石材店などが用意しますが、万が一の事を考え、自ら用意しておいた方が良いと思います。
納骨式を同時に行う場合は、生前故人の好きだった食べ物やタバコなどもお供えすると良いと思います。
建碑式のお供えものは、宗派・寺院によって指定される場合があるため、準備してしまう前に確認しておきましょう。
建碑式は法要ではありませんが、礼服にて参列する方がほとんどです。
また、建碑式にもお坊さんへのお礼としてお布施が必要となることを覚えておきましょう。
建碑式にお坊さんへお渡しするお布施は大体1万円~5万円が相場となっています。
お墓を建てるのは一生に一度あるかないかでしょう。
先祖代々から引き継がれているお墓がある場合は、それほど心配ではないと思いますが、そうでない場合は終活の一環として建てられる方もいらっしゃいます。
家族の誰かが亡くなってから建てるとバタバタしてしまいがちですから、余裕を持って建てておくと心にゆとりが持てるでしょう。
その際には、建碑式を忘れずに行いましょう!