世間では一般的に「新大島」と呼ばれ販売されているのが「新中国大島」です。
国産石材である「大島石」にとても良く似ているため、そのような名が付けられました。
別名「AG98」や「G1790」とも呼ばれていますが、ほとんどの石材店で新大島石と付けられています。
本物の国産大島石と見た目が似ているため、素人には恐らく区別がつかないと思います。
黒玉が入らない白玉基調の青御影石で高級感があります。そのため、中国石としては人気があるようです。
本物の国産大島石は、美しい凛としたたたずまいから「石の貴婦人」とも呼ばれています。
とても上品で高級感があることから、五輪塔にも使用されてきました。
しかし、大島石に見た目が少し似ているからと言って、中国石に新中国大島や新大島石と名が付けられているため、
最近では消費者が間違えないようにと「伊予大島石」や「伊予御影大島石」と呼ぶことが多いようです。
新中国大島石は、水分の吸収率が高いことで知られています。
通常、お墓にはきめ細かな石が使用されます。
成分がきめ細かなほど石の硬度が上がるし、水分の吸収率を抑えることができるからです。
石に水分が吸収してしまうと、内部に水が溜まってしまい、表面に濁った水の層が徐々にできてしまうのです。
どんなに綺麗に保っていたとしても、内側から出てきてしまう水の層は落とすことができません。
新中国大島石が成分が密ではないため、水分の吸収率が高く、購入された方々はその濁った水の層に悩まされる恐れがあります。
サビが出た新中国大島の霊標
お墓は基本的に常に雨に晒されることになります。
雨が降る度に水分を吸収するとしたら、あっと言う間に表面に水の層が出てくるでしょう。
日本は四季があり比較的雨の多い気候です。
水分の吸収率の高い墓石は日本の気候に適しているとは思えません。
最初こそ国産の大島石のように高級感があるように見えますが、それはあくまで見た目だけ!
せっかく建てたお墓を長持ちさせたいのであれば、国産石材や、他の石材を使用したものがお勧めです。