中国石材として最も有名で一番ポピュラーなのが「G623」です。
墓石だけでなく外柵としても使われているライトグレーの石です。
全国的に販売されているのですが、墓石よりも外柵で使われることの方が多いようです。
中国石材が日本に輸入されるようになった当初からG623は使われてきました。
他の中国石材に比べると欠点が少ないため選ばれているのでしょう。
白系の中目御影石であり、国産石材「稲田石」に見た目が似ていることから「新稲田」や「稲桜」とも呼ばれています。
基本的にライトグレーなのですが、ところどころに淡いピンク色が見られるため稲桜と名づけられました。
実はG623は、その色合いから、お墓だけでなくキッチン台や洗面台にも使われていることが多いのです。
中国からの輸入石材としては最も多い輸入量を誇っているのがG623です。
そんなG623のデメリットはやはり吸水率の高さです。
硬度が低いため吸水率が高く、経年変化を免れることができません。
外柵として使用するのであれば特段気にならないとは思いますが、墓石として使用すると目が粗いのが目立ってしまいます。
とにかく安い中国白御影石をと考えるのであれば、G623が一番妥当ですし、販売店でそのように希望すると高い確率でこのG623を勧められるでしょう。
G623と見た目が似ている本物の国産石材「稲田石」は、主に茨城県笠間市稲田で採掘されています。
均一な柄と美しい色合いで非常に硬質で耐久性に優れています。
国産石材としては大量に採掘されているため、比較的安価な価格帯となっているのが特徴です。
G623と比較すると高いかもしれませんが、後々の事を考えれば国産の稲田石を選んだ方が良いでしょう。
墓石本体に国産の稲田石、そして外柵としてG623を使用するのがベストではないでしょうか。
墓石を価格だけで選ぶのはとても危険なことです。
それぞれの中国石の欠点を把握してから実際に墓石選びをすることをオススメします。