G614は中国産石材として代表的なものであり、明るめのグレー色をした和墓に利用される石です。
ただ、石目や色のバラつきがあるため、決して良質とは言いがたいもの。
非常に柔らかく加工しやすいのですが、墓石としては耐久性が低く、劣化やヒビが入りやすい石です。
吸水率が高く、色褪せ、変色、艶落ち、シミになりやすいため、安価な価格で取引されています。
国産の「真壁小目」に見た目が似ていることから、新小目や中国小目と言う名称で呼ばれることも多いようです。
質が良くないG614は価格が安いためさまざまな販売店で販売されているのですが、
水はけがとても悪いため、実際にお墓を建ててみると、いつも石が濡れているように感じます。
たった数年で錆が出てしまうこともありますし、色もどんどん褪せてしまいます。
石の中から浮き出てきてしまう水シミも見られるのですが、それを落とそうとしても落とすことができません。
吸水率の高さ以上に問題なのが排水の悪さです。
排水性が悪いから、いつも石が濡れているように感じるのです。
雨が降ると水をどんどん吸いこんでしまい、その後どんなに晴れた日が続いたとしても水が抜けない。
そのため、墓石が二層になってしまい、ツートンと言う感じになってしまうのです。
墓石は基本的に雨風に晒されます。
特に雨が多く降る時期がある日本でG614のような性質を持った石は墓石として不適合だと言えるでしょう。
墓石販売店では、G614のデメリットについて説明してくれる所は少ないと思います。
もちろん当社ではそれぞれの石の性質について正直に説明していますが、なかなか上記のようなデメリットを説明してくれる販売店は少ないでしょう。
価格が安いから予算の関係で選んでしまう方が多いのですが、G614のデメリットを把握した上で購入するなら良いでしょう。
ただ、ほとんどの販売店で中国石材においては保証が完全ではありません。
それを理解した上で墓石選びをしましょう!