危ない中国墓石石材8 G688とは?

g688

中国石材G688は、色が強いグレー色の中国白御影石です。国産石材の「青葉石」に見た目が似ていることから、「新青葉」や「中国青葉」とも呼ばれています。ただ、彫刻が目立ちにくいため、墓石よりも外柵として使用されることが多いようです。

G688は色目によって「火成岩」「花崗岩」「白系中目御影石」と3種に分けることができます。主にお墓の外柵に使用される石はこれまでG623が主流でしたが、ここ数年でG688にシフトチェンジしているようです。なぜならG623の価格が上昇していることが要因です。そこでG623と同じような色合い・色目のG688が外柵として使用されるようになりました。品質もG623より良いと言われているのですが、価格帯は同じ位になっています。

G688は他の中国石材と比べ、比較的硬度は高く吸水率も低いのですが、それはあくまで中国石材の中ではという事です。国産石材やインド石材と比べると、吸水率が高いため品質はかなり落ちてしまいます。最初こそ艶があって綺麗に見えますが、次第に色落ち、艶落ち、錆、劣化が出てきてしまいます。国産石材は経年とともに味が出て美しいのですが、G688を含めた中国石材は経年とともにどんどん劣化してしまうのです。

お子様やお孫さんの代までお墓を長くそして綺麗に保ちたいのであれば、中国石材を使用したお墓は適しません。中国石材を使用した墓石の中でG688は比較的値段が高いものではありますが、その品質は国産やインド石材に比べると特段優れているわけではないのです。他の中国石材よりも少しだけ硬度が高く、吸水率が低いことで価格が高くなっているわけです。

同じ金額でG688を購入するのであれば、もう少しだけ費用を足していただいて国産石材やインド石材を使用した墓石を購入した方が絶対的にお得です。より長い年月綺麗な状態を保つことができるため、結果的にお得になるからです。

ではG688を完全に使わない方が良いのか、と申しますとそうではありません。G688をお墓の外柵として使用されるのは良いと思います。墓石全てを国産石材を使用して作るとなると費用も高くなりますので、もしご予算オーバーしてしまった場合は、墓石本体は国産石材を選び、外柵にG688といった中国石材を選ばれることで、価格をうまく調整することも可能です。

当店石屋千鳥でも、G688を部分的に取り入れた墓石デザインの事例がございますので、一部ご紹介させていただきます。

↓こちらはデザイン洋風墓のル・シユマンメモワールマシェールシリーズ)です。インド産M10とG688を使用しています。

デザイン洋風墓 ル・シユマン インド産M10 中国産G688

↓こちらは巻石部分にG688を使用した、オリジナル洋風墓です。

オリジナル洋風墓 G688

↓こちらは舞台にG688を使用した洋風墓石です。

洋風墓石 G688

いかがでしたでしょうか。うまく使用される石材の配分バランスを取ることで、ご予算とニーズに合った墓石を建てていただくことが可能です。

石屋千鳥ではご予算に応じて様々な組合せをご提案させていただいております。よろしければ総合墓石カタログも御覧ください。お見積もそちらから簡単にご依頼いただけます。

ただし、G688は10年保証対象外ですので、そのことをご理解いただいた上でお売りしております。何卒ご了承くださいませ。