お墓を建て直す時期については考えてしまう方が多いようですが、特別『いつ』と決まっているものではありません。
ただ、一周忌、三回忌、七回忌といった年回やお盆、お彼岸、故人の亡くなった命日などに建て直すことが多いようです。
お墓を建て直す際には、古い墓石のお魂抜きの法要を行わなくてはなりません。
お坊さんに来て頂き、お魂抜きの法要を行ったあと、新しい墓石をつけ開眼法要を行います。
埋葬しなくてはならないご遺骨が有る場合には、いつでも良いなんて事は考えず、一日も早く安らげる場所を作ってあげましょう。
要は、お墓を建てる際に気にするのは時期ではなく、ご先祖様や亡くなったご家族を心から供養してあげたいという気持ちが大切です。
お墓が完成するまでには1ヶ月ほど掛かります。
それまでご遺骨は自宅のお仏壇で保管するのが一般的です。
ただお墓の建立がお亡くなりになられてから一周忌を過ぎてしまうのであれば、お寺に預けるのも良いでしょう。
最近では生前にお墓を建てる方も増えています。
生前にお墓を建てるのは『家に幸福を招く』『長寿が約束される』と言われており、縁起が良いことだとされています。
自分で自分のお墓を建てることに抵抗がある方もいらっしゃると思いますが、
残された家族に負担をかけてしまう事を考えれば、生前に建ててしまった方が良いのではないかと思います。
自分の希望の形や色、石でお墓を建てることができる
その時になって慌てて準備をする必要がない
残された家族に負担をかけることがない
お墓に仏様がいない場合でもメンテナンスをする必要がある
生前にお墓を建てる・建て直すのは『終活』の一貫だと捉えられています。
ただ先祖代々のお墓を場所を移動して新しく建て直す場合には書類上の手続きが必要になることを覚えておかなくてはなりません。
必要な書類は①埋葬証明書、②受け入れ証明書、③改葬許可申請書の3通を移転先の市役所窓口に提出することが義務付けられています。