無縁墓とは?

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「無縁墓(むえんばか/むえんぼ)」は最近問題視されているため一度は耳にしたことがあると思います。

無縁仏は知っているけれど、無縁墓って一体どのようなものなのか?と疑問に思う方は多いと思います。「無縁墓」とは、既に建っているお墓の承継者や面倒を見る人がいなくなったお墓を指しています。

お墓は基本的に墓地に建っています。墓地には管理者がおり、その管理者に毎年「管理費」を支払うことが義務付けられています。管理費は墓地や霊園の維持管理に使われるものであり、お墓を建ててその墓地や霊園を使用するために払い続けなくてはなりません。管理費は年間1,000円~10,000円が相場となっています。

しかし、管理費を支払わない、支払えない方が続出していると問題になっているのは事実。管理費を滞納する方はどんどん増える一方だと言われています。それだけ管理費を重要視されない方が多いのだと言えるのではないでしょうか。管理費を3年間滞納することで、墓地や霊園の使用権が取り消されることになっています。残されたお墓は「無縁墓」として処分されるのが決まりとなっているようです。処分とは言っても、遺骨をどこかに処分されるわけではありません。お墓自体は処分されてしまいますが、遺骨は無縁供養塔などに納められ、無縁仏として供養されます。

現在の日本は少子化が問題視されています。子供が少ないという事は、お墓を受け継ぐ者が少なくなったと言えるのではないでしょうか。実際に無縁墓が年々増加しています。そのため、終活として自分の入るお墓を建てるかどうか迷っている方も多いようです。せっかくお墓を建ててもそれを受け継ぐ者がいなければお墓を立てる意味が無くなってしまうからです。そのため、最近では散骨や樹木葬といった供養方法が注目を浴びています。

お墓を受け継ぐ者がいなくても、管理費を一括でまとめて支払えばしばらくは無縁墓になる心配がありません。例えば30年分を一括で支払ってしまえば、その間はきちんと管理してもらえますし、お墓を処分されることはありません。どんなに樹木葬や散骨が注目されていても、やっぱり亡くなった後はお墓に入りたい、そんな風に考えている方は少なくありません。そんな方は霊園や墓地に相談して、管理費の一括支払いを考えてみてはいかがでしょうか。