お墓に関する「カロート」と言うものをご存知でしょうか。
お墓に関するものなのに、カタカナのものなんてあるの?と疑問に思う方も多いかもしれませんが、カロートはれっきとしたお墓にまつわるものです。
カロートは墓石の中に遺骨を納めるためのもので「納骨棺」とも呼ばれています。
骨壷を収める部分と言えば判りやすいかと思います。
本来は唐櫃(からうと)と言われていたのですが、それが訛ってカロートと呼ばれようになったようです。
日本においても戦前までは土葬が一般的だったため、カロートはそれまであまり普及していませんでした。
その後中国から伝えられた火葬が増えてきたことから、カロートが徐々に普及していったのです。
現在のお墓には必ずカロートがあります。
大きさや形にはさまざまなものがあり、最もスタンダードなものが和墓の下に設置されるもの。
一般的に多いのが2段のものであり、1段につき骨壷(21cm)が6個入るように設計されています。
和型のお墓ではあまりありませんが、地下式のカロートもあります。
全体がコンクリートで覆われていることが多いので、配水管もきちんと通っています。
地下型のカロートは地上型のカロートに比べどうしても値段が高くなりますが、汚れる心配がなく、配水管が通っているので万が一水が浸入しても大丈夫です。
地下型、地上型、どちらが良いかはお墓を建てる方次第ですが、ご先祖様や故人が眠るとても大切なスペースとなるため、
家族で話し合い、良く考えてから決めるようにしましょう。
そんなカロートを作る際に注意する点はやはりスペースの確保です。
お墓は代々受け継がれるものですから、骨壷が徐々に増えて行くもの。
受け継ぐ子孫が多ければ多いほど、スペースが一杯になってしまうことが多いので、一般的な大きさを基準にスペースの広さを決めましょう。
仮にスペースが一杯になってしまった場合は、段を増やして行く方法もあります。
ただ、古いタイプのお墓になるとそれができないため、古い順番に骨壷を取り出して対処する必要があります。