PROCESS 墓石の設置工程
1つ1つ工程に、匠の眼差しと真心を注ぎ込む
石は、遠い地層の記憶を抱き — 未来の祈りを受けとめる器。
私たちはその石を切り、磨き、そっと据えるまで、
すべての工程に匠の眼差しと真心を注ぎ込みます。
墓石ができるまでの静かな道のりをご覧ください。
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最初の一歩 墓地を確認
墓地や周囲の状況すべてを丁寧に見極めるところから私たちの仕事は始まります。
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下地を整備 土のすき取り
不要な土や雑草の根、混入した石くずを取り除きながら、施工範囲を平均 15〜30 cm の深さまで掘削します。
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下地をしっかり固める 地盤強化
砕石を敷き詰めます。ランマーやプレートによって転圧をし、地面を強固にしていきます。
(※現地の状況によっては、ぐり石または砕石、両方など使い分けられます。土木国家資格を持ったスタッフが、現地の状況を見させていただき、最も地盤を強くするために最適な施工を行っています)
墓地の地盤強度がご不安な方は、地盤調査とレベル出しもご依頼いただけます※2。
地盤改良が必要かどうか、また、上に乗る墓石の重さによってどの位のコンクリート厚が必要かなどがわかります。 地盤に支柱を埋め込み、さらに地盤を締めることもあります。これにより耐震強度が大幅にアップします。
(※2 別途有料オプションです。上記写真は別のお墓の例です)
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見えない骨格で支える 鉄筋敷き詰め
型枠で外周を固定したのち、鉄筋を 10〜20 cm の間隔で緻密に格子状に配置。 納骨室につながる開口部と、空気・余剰水を抜くための穴もこの段階で設けます。
現場の地盤や設計荷重によっては、鉄筋の代わりにワイヤーメッシュ、あるいは双方を併用して補強。 完成後は隠れてしまう“骨格”は、墓石と基礎を長く支える要とも言えます。
地下納骨型のタイプの場合、納骨室の周りを土にする施工方法もあります。
(※写真は他の事例です)
故人が息苦しくないように、納骨室の周りに土を残して空気を吸えるようにさせて頂くためです。
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均一な厚みと排水勾配 コンクリート打ち
地盤強度に合わせて 15〜30 cm の厚さでコンクリートを打設。 雨水が内部に溜まらぬよう、職人がコテでごく緩やかな傾斜を施し、自然に水が流れる仕上げに整えます。 打設後は数日間しっかり養生し、十分な強度が出るまで静かに硬化を待ちます。
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強固な足回りを作る 外柵据え付け
外柵石をモルタル、石材用ボンドで据付します。囲い石を一体化することで、後の石塔設置や地震の揺れにも強い堅固な基盤の完成です。
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丁寧に精緻に 石の貼り合わせ
石を丁寧に貼り合わせ、お墓を組み上げていきます。 石はL字金具等でしっかり補強します。弊社では通常の金具の3倍強い、最新の地震対策用L字金具などを採用しております。
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お墓を地震から守る 免震施工
下台と上台の接合面に、墓石専用の耐震ゲルパッドを取り付け、揺れによる転倒やズレを吸収・抑制します。 震度7の地震実験でも倒壊しないことが実証されている、高い免震性能と耐久性を備えた墓石専用ゲルです。
免震施工の上に竿石が設置されました。
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最後の仕上げ 床面などの貼り合わせ
床の貼石を貼り合わせ、固定していきます。物置台や法名碑やろうそく立ても設置しました。
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アフターサポート お墓の完成
ついにお墓の完成です。この墓石デザインはメモワールマシェールシリーズ「レゼル2」です。 アートガラスと翼のような竿石の造形が美しい墓石のできあがりです。